7・12 パラチの旅1 (2007/07/12)
仕事でパラチに行くことなった。 パラチはリオから約250キロに位置する、小さな港町である。約100年前にできたこの町は、内陸のミナス州で採掘した金をポルトガルに積み出していた。古い町なみが未だにのこっており、山と海の恵まれた自然がああることから、多くの観光客が訪れる。 直行のバスを調べると1日4本、午後のバスしかない。サンパウロから6時間かかるから結局10時に出発する最終便のバスに乗ることにした。パラチに着くのは4時、とりあえず今回滞在させてもらうホテルにその旨を連絡すると4時に入室しても大丈夫ということになりこの時間に決めたのだ。 久々の国内旅行である。いつものことながら出発前は少々気が重い。わずか2日の滞在予定だからたいしたことないのだが、早朝4時につくといのが少々気にかかった。 バスに乗り込んで、出発を待つばかり。隣に座ったのは中国人。なんとなく嫌な予感がした。案の定、彼は寝付くとすぐに鼾をかき始めた。最初気にかからなかったが、さすがに耳のすぐ横でがーがーと鼾をかかれるとなかなか眠れない。結局、少しウトウトしただけで、ほとんど眠らないままパラチについた。鼾から解放されほっとしていたが、あるだろうと思っていたタクシーが一台もない。予約してもらったホテルがどこにあるのかもしらない。 もっていたガイドブックに小さなマップがあったことを思い出し、それを頼りに歩くしかなかった。小さな町だから、街灯も少なく結構暗い。さすがに荷物をもってほとんど知らない薄暗い街を歩くのは怖い。ガイドのマップが正しかったようで何とかホテルに辿り着く。しかし、ほっとしたのはつかの間で、いくらたたいてもあけてくれない。多分寝ているのだろう。何回目かにドアを叩いて、やっと入れてもらうことができた。苦労した甲斐があったのかそのホテルはパラチでももっとも高級なホテルだそうで、その豪華さには驚いてしまった。
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