11・26 表情 (2008/11/27)
写真を撮る商売柄、人の表情をついつい読んでしまう。もちろん人は、日によって、気分のいい日も悪い日もあるわけで、それによって表情も暗くなったり明るくなったり、随分変わる。輝くようないい顔をしているときは、今日はいい顔をしていますね、ということにしているが、暗い落ち込んだ顔をしている時は、できるだけつっこんだことを聞いたりしないようにしている。気分があまりよくない時に、顔が暗いね、なんていわれるとますます悪くなるからだ。 知人のTさんには会うたびに、表情の指摘をされるので、彼に会うときはできるだけ気分の良い表情の良さそうな日を選ぶようにしている。 「カジちゃん、今日は暗いね! どうしたの」なんていわれると、やっぱり気分が悪い。もともと根が暗いほうだから、明るい気分の時が少ない、だから、ついつい足は遠のいてしまい、彼と会うことはほとんどなくなってしまった。 時に、ちょっとした表情の変化などにも気がついてしまって、勘ぐりすぎたりすることもしばしばあるので、普段はあまり人の表情は気にしないようにしている。 考えてみれば、職業柄ということもあるが、熱帯魚が好きで飼育しているため、いつも注意して見ているということも、影響しているかもしれない。熱帯魚は繊細だから、早く魚たちの調子の悪さに気づき、いかに早く対処できるかが、うまく飼うコツである。だから、習慣で、人のちょっとした表情の変化などに気づき易いのかもしれない。 特に好意を持っている女性に対して、この表情を読む癖はよくない。ついつい勘ぐったり、誤った見方をする場合が多く、いろんなことを疑ったりするようになり、それが嫉妬につながることがしばしばある。人の表情はさらりと見るくらいにして置いた方がよさそうである。
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