12・28 トラベスチ (2008/12/29)
たくさんの人が帰省したり、旅行しているので、サンパウロの交通渋滞も大分解消され、人も随分と少なくなってきた感じがする。一般の人が少なくなると、路上生活者やストリートチルドレンが浮き立つように目だってくる。彼らはどこにも行く所がないからしょうがないのであろうが、セントロを歩くと、普段以上に幅を利かせている感じがする。「お金をくれ」というのも、いつも以上にしつこくまとわり着いてくる。ひったくりや強盗も増え、年末のセントロは本当に物騒だ。 外出しようとエレベーターに乗ると、見慣れない5人のトラベスチ(女性のかっこうをした男性)が居て驚いた。さすがに5人も狭い空間にいると空気が濁り、なんとなく生臭いような臭いがする。まったく香水をつけない僕がいうのも変だが、女性になりたいと思うなら、もう少しいい匂いをして欲しい。あまりジロジロみるわけにもいかないし、目のやり場に困ってしまい、階が下がっていく数字だけを見ていた。 下の階でさらに2人の住居人が乗ってきた。エレベーターのドアを開けた瞬間に驚いたような顔をして、入るのを躊躇した。ブラジル人でさえ驚くのだから僕がびっくりするのも当然だ、と少し安心する。やっぱり、男は男らしく、女は女らしい格好をしてもらいたいものだ。外で見かける分にはいいのだが、こんな狭い密室で出くわすと見苦しくてしょうがない。 日本のオカマはまだ綺麗、清潔という感じがするが、ブラジルのトラベスチは大方はでかいし、ぱっと見は女性であるがよく見ると髭が生えていたり、肌は汚いし、その上多くは胸や尻にシリコンを入れ、むやみやたらと巨大な胸をしていたりする。彼らはあれで綺麗だと思っているのだろうか。 多分彼らはアパートを探しにきたついでに、屋上に上がっていたのだろう。前のアパートでは、トラベスチが隣に住んでいたことがあり、煩くて何回も文句を言ったことがある。何故かしらないが彼らの多くは、うるさく騒々しい。また、仲間同士のつながりが強いせいか人の出入りが多い。できれば、近くに住んでもらいたくない連中である。
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