5・22 土曜日のセ広場 (2010/05/23)
土曜日のセ広場は、3つも4つも宗教勧誘集団が集まり、歌をうたったり、楽器を弾いたり、賑やかである。何もすることのない路上生活者やいかにも貧しそうな人が円を作って彼らのパフォーマンスをじっと見ている。中には涙ぐんでいる人までいるので、さぞかし、いいことを言っているのだろう。 大げさな身振り手振りでがなりたてる布教者の言うことをほとんどまともに聞いたことがないが、「ジアボ(悪魔)」「インフェルノ(地獄)」「パライゾ(楽園、天国)」という言葉がときおり耳に飛び込んでくるので、良い事をしないと地獄に落ちるというようなことをいっているのであろうか。 土曜日の布教者たちは週日の布教者とは少し異なり、歌をうたったり、テレビを見せたりしているので、幾分品があるように見える。 社会から外れてしまい苦しい生活を送っている人が、布教者のお話を聞くことによって、少しでも気持ちが楽になるのなら、こうした布教活動も役にたっている、と思う。そういう意味において、宗教の力は大きい。
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