9・2 フェイラ (2012/09/02)
22階にある我家から眺めていると、すぐ近くにある橋の上にテントがずらりと並んでいる。よく見ていると買い物籠をもった客らしき人々が行き交っている。これはもしかしてフェイラ(青空市場)? 日本に行く20日前にはなかったモノである。 さっそく、買い物袋を持って地階におりる。うちから見える範囲だから、ものの2分もかからない。今まで、時々行っていたフェイラは10分ちかくもかかるうえ、売られている果物や野菜もイマイチで売り子たちもこすっからく、頭に来ることが数回続いたので足が遠のいていた。 とりあえず写真をい撮ろうと、カメラを携帯していく。ちょっと坂になっていて、なかなかいいアングルで撮れそうである。カメラを構えシャッターを押すが降りない? よく見ると、カードが入っていない。ちょっとがっかりしてしまったが、またいつでも撮れると思い直し、買い物に専念することにした。 品物のクオリティは、良くも悪くもなし、値段も普通。これはと思わせるものは何もないが、家から近いし、果物を毎週買うにはもってこいである。 ただ、客が多く、フェイラでの買い物になれない僕は、ついつい他の客のごてごてに回ってしまい、買いそびれてしまうことが2回つづいた。他の客が売り子と会話をしながらのろのろと買い物しているのを待てないのである。旅の疲れがまだ取れておらずイラついているのかもしれない。 マンゴー、メロン、スイカ、オレンジ、バナナ、葉野菜・・・緑や、赤、黄色の原色の果物や野菜がこれでもかと冬とはいえ、強烈な太陽に発色し、その間を一杯の人々が歩く。さらに売り子たちの「安いよ! 安いよ!」という威勢の良い声が錯綜する。 半玉8レアル(約400円)の大きめのスイカと4つで5レアルのマンゴーを買うとどっと疲れが押し寄せてきた。まだ身体の中にどんよりと疲れが潜んでいるのだ。もう少し見て回りたかったが、あまりにも暑く、人が多すぎた。
こんな近くにフェイラができると、生活の幅が広がるようで嬉しい。
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