12・25 早朝の散歩 (2012/12/26)
「あの人、私のカバンを盗ろうとしているわ」 朝6時前、犬の散歩中に、前から来る女性がおかしな動きをしているのでおかしいな、と思っていた。ちょうどニンジャが大便をし始めたので終わるのを待っていると、この女性が近寄ってきたのだ。 金を持っているような感じはない、むしろどちらかというと貧しい感じがしないでもない。こんな女性から盗もうとする強盗も居るのか? 「メトロの駅から、ずっとおかしいのよね」タバコをすいながら、じっと前方を見ながら言った。たしかに、さっきすれ違ったばかりの男の動きは少しおかしな感じがしたが・・・。 「向こうに行く通行人が来るまでここで待ったいた方がいいんじゃない」 「そうね。でも行ってみるわ」と言って彼女はゆっくり歩き始めた。すぐに通行人がきたので、まあ大丈夫だろう、と思い、僕も散歩を再開した。 散歩コースの半分を過ぎた頃人通りの無い道で、前から2人の17、18歳ほどの青年がやってきた。動きといい顔といい危なそうである。危ない、と感じた。こういう手合いは目をあわさないことが一番である。目を合わせると、それがキッカケになって襲ってくることが往々にあるのだ。とは言っても横目で、彼らの動きは追っていないとダメである。すれ違う瞬間、僕の方によってきたので一瞬びびったが、事もなく遠ざかっていった。 やはり、人通りの少ない早朝は危ない。今までも何度も危ない目にあいかけた。それなら、人通りの多くなった時間にすればよいのだが、雌犬のアズミが他の犬を見かけると吠え掛かること、早朝の気持ちの良さを考えると、やはり早朝の散歩は止められない。
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