10・21 メトロのゲロ (2013/10/21)
金、土、日と早朝でて夜帰ってくるという状態が続いたので、犬たちの出迎えが凄い。 アズミは腹をみせながら小便をちびるし、ニンジャも飛びついてくる。 「どこへ行っていたの! 今まで! さびしかった~!」言葉に直せばこんな感じである。 気が付くと、独りの生活にどっぷりつかり、すっかり慣れてしまったが、犬やその他の動物たちがいない生活は考えられない。
仕事がやっと終わりメトロを待つ。他の車両は日曜日の夕方にもかかわらず結構こんでいるのに、僕の前に止まった車両はなんとなく人が少ない。特にぼくが入った扉付近には人がいない空間ができていた。などうしたのかな? と思いつつ乗ると、誰かがゲロをはいていた。なんとなく、甘酸っぱい臭いもする。これだったのか原因は、と見ていると、僕の後ろから入った女性が、そのゲロを踏んで、キャッと声を上げた。それでも、その女性は、ゲロからすぐ近くの席に座ってしまった。少し離れた扉近くにいるのにかかわらず、少し臭うのにこの女性は全く気にかけない様子で、30センチ先にゲロがあるというのにハイヒールまで脱いで裸足になってしまった。慣れないヒールに疲れてしまったのだろうが、あまりの無関心さに驚いた。これがもし僕の彼女だったら、かなり幻滅してしまうと思う。それから3駅の間に何人ものひとが乗り込んできた。そのうちの数人は踏んづけて、慌てて足をあげ、一人は、ズルッと足がすべり転びそうになり悲鳴をあげた。皆、顔をしかめ、その場を離れたり、車両を変えたり、ゲロから遠ざかったが、先の女性だけはそのまま座り続けている。 乗り込んできた半分ちかくの人が気づかずに踏んづけてしまったことを考えると、メトロではブラジル人は注意が散漫な人がおおいのかもしれない。特に気づかずに踏みつけるのは、女性が多かった。メトロは、外に比べると幾分安全なので、ほっとして注意が散漫になるのかもしれないし、あるいは、地面や床に注意を払う人は意外にすくないのかもしれない。もし、後者なら通りでは、さぞかし犬の糞を踏みつける人がおおいのはないだろうか? そういう僕も最近、いろんなことに注意が行き届かなくなった。昔は、写真をとりながら、耳から入ってきたこともちゃんと記憶していたが、今は写真を撮りはじめると耳から入ってきたことはあまり記憶に残らなくなった。ブラジル人は2つのことを同時にできない人が多いが、僕もだんだん2つのことを同時にやれなくなってきている。ブラジル人化が大分進んできたのかもしれない
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