12・8 移民デモ行進 (2014/12/08)
窓の外が、どうも騒がしいので外を見ると、派手な服を着た人たちが行進をしている。別に、危なそうな抗議デモではなさそうなので、慌てて用意をしてエレベーターに飛び乗った。 警察隊とデモ隊が激しく衝突するようなデモは、デモ参加者だけでなく撮影者もしっかりビデオに撮られ、そのうえ、警官隊は自分達の行動が写されるのが嫌なので、ゴム弾、ガス弾を知らん顔して平気で撃ちこんでくる。そんなこともあり、最近はあまりこうした現場に行くのを控えている。 聞くとこのデモ隊は「移民の権利と安全」を求めてのデモ行進のようだ。南米諸国とアフリカ諸国の人たちが中心となって行っていた。民族衣装がカラフルなこともあり特にボリビア人の姿が目に付いた。ボリビア人はここ数年出稼ぎでやってくる人が増えている。 一生懸命ためたお金をタンス預金で持っているということがブラジル人の間に広まり、この頃ボリビア人を襲う犯罪が相次いでいる。そういうこともあって参加者も多いのだろう。 アフリカ人も少しではあるが参加していた。おそらく多くのアフリカ人は不法滞在なのでこうした目立つ場所には出てきたくないのだろう。 面白いことに、ここ数年増えている中国人が一人もいない。中国人もボリビア人同様、ブラジル人強盗の間ではタンス預金を持っているということが有名で襲われる事件が多発しているのに・・・。中国人の移住最終目的地がブラジルでなくアメリカだということもあるだろうが、やはり不法滞在が多い事、他の民族と関わりたがらない国民性のためだと思う。 ボリビア本国のテレビ局やカメラマンが取材をしている様子を見ていると、15,6年前にボリビアに行った際にはテレビで国外の話題がボリビア人によって報道されるのをほとんど見なかっただけにボリビアも進んだのだな~、感心してしまった。
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