12・23 年末のメルカード (2014/12/23)
クリスマスの買い物客で、今日メルカードも、いつも以上に人が多い。とは言ってもどこもかしこも満杯という訳ではなく、普段の半分ましと言ったところか。 いつもの魚のボックスにいくが、僕がいつも買う安いイワシやサバ、アジなどの小魚がない。 「今日は何も無いね~」と忙しそうに客の相手をしながらアミーゴのサミエルが言った。 彼によると、学校が休みになると、観光客がどっと海岸地帯に押し寄せ、普段は漁をしている漁船が稼ぎの良い観光船に早変わりするらしい。その影響で今日は魚がないのだ。 困った! 食べるモノがない。普段、魚を主体に食事をしているだけに、休みの時期は,魚がなくなり困ってしまう。他のボックスを覗いてみると、小だこがあったので2キロ買う。1500円也。後、問題はツクナレの餌である。いつも新鮮な切り身を食べさせているので、古い切り身は食べないのだ。しかし、無いので仕方がないマンジュウーバと呼ばれるキビナゴを2回りほど大きくした小魚があったので半キロ500円を買うことにする。金額を書いた紙幣を受け取り会計にいくと、女性が一生懸命お金の計算をしている。お金を数え終わったら受け付けてくれるかと思って、前でじっと待っていた。お金を数え終わると今度は別のことをし始めた。もしかしたら、気づいていないのかもしれない、と思いさらに窓口に近寄る。2分、3分経過。まったく知らん顔をして受け付ける様子がない。一瞬、キレかかり買わずに帰ろうかと思ったが、ツクナレのことを思うとそうもいかない。彼女の目の前にちょうどの金額をつきつけた。彼女は僕の顔もみずに知らん顔をして受け取った。なんという奴だ! 普段だったら完全にキレ、怒りにまかし大声で罵倒したはずであるが、最近できるだけ平静でいるように心がけているせいか、自分が思っていたほど腹もたたなかった。人間ができてきたのか? この手のサービスが悪いのは中国人に多いが、ブラジル人も変わらない。もう2度とこのボックスにはいかない。 師走のメルカードは、日本の市場のように威勢良い掛け声が飛び交い活気で漲るという感じではない。いかにして商品を客に売りつけようかという思惑ばかりが先に立ち、忙しくなると捌く能力がない人間はとたんにサービスの悪さが顕著になる。この時期はいくべきではない。
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