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南米漂流
     今日のブラジル 写真日記 (Photog...  (最終更新日 : 2023/01/16)
5・18 貧しい人々のたくましさ [画像を表示]

5・18 貧しい人々のたくましさ (2015/05/18)  朝起きると、プラスチックが燃えているような臭いが漂っている。部屋のコンセント周辺を臭ってみるが、うちではないようだ。窓を開けるとどこからか臭いが漂っていた。
 住んでいる建物だったらやばい、と思い窓から身体を乗り出して上下左右を見てみるが、煙がでている窓はなさそうである。僕の住むアパートの建物は古いだけに昔からすむ老人が結構多い。それだけに火事が起きるのが心配で気を付けている。
 去年末から今年の初めにかけて、たくさんのファベーラ(貧民街)が全焼した。ファヴェーラの小屋の多くは拾ってきた木やベニヤ板と赤レンガで作ったモノが多く、火がでるとあっという間に燃え広がりファヴェーラ全体が焼失してしまうケースが多い。何故か、テレビで発表される原因の多くは、夫婦喧嘩で怒った夫が火をつけることが多い。なんとなくうさんくさい気がする。というのは、これらのファヴェーラの多くは勝手に住みついた占拠地で、セントロ周辺の交通の便の良い、地価が高い所が多いからだ。不動産屋や地主などが放火させている可能性が高い、とテレビなどでも言われている。
 焼きだされた住民のおおくは、火が消え去ると、その日から、再び小屋を建て始め、数日後には再び小屋がならんでいる。もちろん追い出されることを防ぐためでもあるだろうが・・・。こんな様子を見ていると、つくづくブラジルの貧しい人々のたくましさを感じる。

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以前はベニヤと板の小屋が多かった。それが赤レンガになり今はコンクリート製ノブロック作りの小屋が増えている


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