5・19 快適な散歩 (2015/05/19)
雄犬ニンジャが尻尾をピンと立てて歩いている姿を見て、苦労した数年前の散歩を思い出した。あの頃のニンジャの尻尾はいつもまたの間に丸め込まれていた。 それほど、犬にも僕にも、ストレスがかかっていたのだ。散歩に連れ出すのも、しばしば手こずらした。なにしろ、路上生活者が連れて歩く、野犬のような3,4匹の犬たちの襲撃、ストリートチルドレンの襲撃、はては泥棒風の男と喧嘩になりそうなことさえあった。たかだか散歩だが、ちょっと大げさに言えば命がけのような散歩であった。犬やストリートチルドレンを追い払うために、棒や石をひそませたビニール袋を持って歩いたものだ それが、やっと安全な散歩コースを開拓し、ここ数年は気持ちよく散歩することができている。それでも朝早いから、麻薬をやりすぎて痙攣ストリートチルドレンに出くわしたりや酔っ払い運転の車にしかれそうになったことも何度かあった。 こうした苦労の末、開拓した今の散歩コースは、東洋人街リベルダーデの往復約3キロルートだ。土日は酔っ払い運転する奴が多いので散歩をやめた。こちらがいくら気を付けていても突っ込まれたらひとたまりもないからだ。 最近はニンジャの方から散歩に誘ってくるほどだ。この頃は僕も朝散歩をしないと体調がぴしっとしまらない感じがする。10歳を過ぎた2匹の犬たちも一時期は老いを感じさせていたが、再び若返ったような気さえもする。たかだか3キロの散歩であるが、僕にも犬たちにも欠かせないモノとなってきた。
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