6・10 チーズ嫌いが・・・ (2015/06/09)
僕が小学生の頃、給食のプロセスチーズが嫌いだった。あのまずい脱脂粉乳のミルクがでた時代である。高知は田舎町だったので、チーズを日常的に食べる人はあまりいなかったと思う。両親が、チーズを食べているところを見たことがなかった。そんな両親のもとで育った僕は、当然給食以外でチーズを食べたこともなく、ずっとチーズ嫌いで大人になった。 ブラジルにきてもチーズを食べることはほとんどなかったが、ピザをときどき食べるようになって、少しずつチーズを食べるようになった。チーズで有名なミナスの田舎や南の地方に行くと、お土産で買ってくることもしばしばあった。 そして、最近、なぜか無性にチーズが食べたくなったことがあり、スーパーで切り売りを買って食べた。おいしいのである! おいしく感じる自分にびっくりした。ブラジルに住むようになって、チーズ嫌いはなくなっていたが、好んで食べることもなかった。それが今や、食べたいと感じるようになったから驚きである。やはり年をとると嗜好もかわるのだ。 今日はメルカードに魚を買いに行ったついでにチーズを見てみた。意外に安い。買おうと思ったこともなかったから、値段や種類を確かめたこともなかった。今日みてみたところ、びっくりするほどいろんな種類があって、見ているだけでもなかなか楽しい。北イタリア系の移民やドイツ系の移民が多いから結構おいしいチーズがありそうだ。 これからいろんなチーズを試してみようと思っている。食の幅が広がったようでなんとなく嬉しい。
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