7・1 生活不安 (2015/06/30)
プエルトリコがデフォルトを宣言し、ギリシャも事実上のデフォルト状態。ブラジルも国民の生活はけっして他人事とは言えない状態になりつつある。 友人のお店に行って景気のことを話していると、40%売り上げが落ちているという。 「すごく心配だよね。うちは、まだ少し余力があるけど、他のお店は、従業員の首を切り始めているよ。おそらくもっと悪くなるだろうから、もうダメだと思ったら日本に出稼ぎに行くよ」 と力の無い笑みを顔に浮かべた。 「日本に出稼ぎに行っても、昔みたいにお金は稼げないらしいよ」と僕 「うん、知ってる。旅行で行ったことはあるけど、まだ暮らしたことがないから、暮らしたいんだ。幸いなことに家族がいないから、お金はそこそこ稼げればいいと思っている。むこうである程度の暮らしをして、嫁さんでもさがすよ。今の、治安が悪くて不景気なブラジルよりはいい生活ができるでしょ・・・・」 「それならね・・・、でも、若い女性がすきでしょ? おじさんが行っても難しいよ」 彼はほぼ僕と同年代の40代半ばのおじさんである。見た目も、背も高くないし、僕と同じでぱっとしない。つまりモテ筋ではない。 「40代くらいの女性をさがすよ・・・」 「それくらいの女性なら相手をしてくれるかもしれないね。でも、きっと嫌がられるよ。日本人はセックスがあんまり好きでないからね」 彼はブラジル女性もあきれるほどの精力絶倫男なのである。セックスレスがごく普通? の日本ではきっと嫌われてしまうだろう。もちろん人の縁とは摩訶不思議なものであるから、そういう女性に出遭うかもしれないが・・・。 彼と話していて、今後のブラジルの近い将来が不安になった。実際、彼だけでなく、たくさんの商売人から不景気だという話を聞くし、お店がどんどん潰れている。失業率が8%ちかくになったというデーターを見た。今後もっと上がるだろう。 今も、僕のアパートのすぐ前にある市役所の前でタクシーの運転手が集まってデモを行っている。タクシー運賃値上げ要求のようだ。もし、要求が通ったとしても、今はただでさえタクシーを使う人が少ないのに、もっと少なくなるだけのような気がする。 僕も人の状態を言っている状態ではない。確実に仕事の注文が減っている。いったい今後どうなるのだろう。凄く心配だ。
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