7・21 冬の道路洗浄車 (2017/07/20)
相変わらず寒い日は続く。こんなに寒いのに、路上洗浄車は構わず水を道路に撒きつづけいる。寝ている路上生活者もしぶしぶ起きて、その場を離れている光景はよくみかける。 ブラジルでは、ただでさえ立ち小便が多いのに、路上生活者が最近増え、糞尿の量も当然増えている。ちょっと隠れた陸橋の階段には小便と便が、ゲッゲッと思わず声がでるほど散乱している。近道をしようとしてそんな場所に入り込んでしまうと、わずかな近道をしようとしたことを深く後悔してしまう。このまま進むか、引き返そうかと、考えているわずかなスキにアンモニア臭と大便の臭いの塊に身体全体が包まれてしまう。もう2度とその階段は使うまいと脳裏に刻み込んでしまうほどだ。これらの糞尿を洗い流してくれるのが、洗浄車だ。まさに必要不可欠のものである。 しかし、数日続く寒さに、洗浄車の評判はガタ落ちの様だ。この寒さにかかわらず洗浄車は毎日? 出動し道路の汚物を洗い流している。サイトを見ていると、毛布に包まって寝ている路上生活者を排除して洗浄しているなど、いろいろ批判記事が載せられていた。 確かに、水不足で断水が続くときにも構わず水をまきちらしている様子はむっとする。しかし、よーく考えてみると、市職員が洗浄車で毎日洗浄しているおかげで、町が綺麗になっているわけで、もし洗浄されなかったら、町中に悪臭は漂うだろう。 アンモニア臭をかぐと、20数年前初めて行った頃のペルーの首都リマのセントロを思い出す。セントロには動物園のようなアンモニア臭が漂っていた。もともと雨の少ない町だけに洗浄されていなかったのであろう。今は臭いがしなくなったようであるが・・・。 毎日、洗浄が必要なのか僕にはわからない。しかし、水不足が続く日や、極端に寒い日などは臨機応変に水量や洗う場所を減しても良いのではないだろうか? ただ、セントロの、1日の糞尿量は想像以上のだろうから、1日でも怠ったら大変なことになるのかもしれない
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