斜陽 (2003/03/24)
まさか、この写真を撮ったことがブラジルに来るきっかけになるとは夢にも思わなかった。写真を初めて数年しか経たないこの頃、被写体を求めては実家からほど近い堺港に足を運んだ。アジアからの外国船が多いこの港でインド人やインドネシア人の写真を撮らせてもらっては、嬉しがっていた。学生時代に行った海外が忘れられず、外国のニオイを少しでも嗅ぎたかった。日暮れ時に船を磨く船員が逆光になったところを撮影、造船業界の現状と合わせて「斜陽」という題で日系ブラジル人の出稼ぎ新聞の写真コンテストに出したとろ、入選。一等の賞品がブラジル往復切符だった。(1992年撮影)
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