移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
岡村淳のオフレコ日記
     西暦2004年の日記  (最終更新日 : 2005/01/01)
9月の日記・総集編 トラブル慣れ

9月の日記・総集編 トラブル慣れ (2004/10/02) 9/1記 ソラリスのマンハッタン

サンパウロにて
サンパウロでの日常に復帰しながらも、あの景色。
ハドソン川を隔てて見るマンハッタンの光景が脳裏に焼き付いている。
ふと、タルコフスキーの「惑星ソラリス」を思い出した。
そう、ソラリスの海に囲まれた自分の宇宙。
僕は子宮のなかの胎児を飽かずに眺めていたのだ。
となると次は「2001」か。


9/2記 ブラジルの塀の中から

サンパウロにて
以前にもご紹介したドキュメンタリー専門のメルマガ「neoneo」9月1日付け最新号に、新たな拙文が掲載されている。
ブラジルのドキュメンタリー映画の紹介で、題して「ブラジルの塀の中から」。
この連載のために、いくつか最近のこちらのドキュメンタリーを見ていたのだが、書き出してみるとこの作品だけで十分面白いので、こんな原稿になった。
こんなこと書いてて食えればいいのだけど、なかなかとても・・・
本業じゃ食えないし、霞を食うか、断食か。
いよいよ専任、じゃない、仙人ドキュメンタリストである。
「neoneo」の購読は、以下からお願いします。

 まぐまぐ配信   http://www.mag2.com/m/0000116642.htm
 melma!配信    http://www.melma.com/mag/39/m00098339/


9/3記 下着も染みる

サンパウロにて
夜、リベルダージにて知人と会食。
二次会でカラオケへ。
隣にバイアーナ(バイア州出身の女性)のねーちゃんが座る。
日中は夏日和で、夜もシャツ一枚で出かけた。
さてソコソコの時間に帰路につく。
どうもシャツにねーちゃんの香水の匂いが付着しているようで、嗅いでみるとプラス反応。
いかがわしいこと抜きで香水まで付着とは恐ろしい。
君子は梨下に冠をかぶらずという。
帰宅後、さっそくシャワーを浴びることに。
もしやと思って下着も嗅いでみると・・・
やられた!
こちらは香水でなく、煙草の煙。
おそるべし、伏流煙。


9/4記 OZUとガッパとブラジルと

サンパウロにて
息子と一緒に、アメリカで買ってきた「大巨獣ガッパ」英語バージョンのDVDを見る。
南太平洋の孤島が登場するのだが、そこの原住民に泣かされる。
原住民の踊りだが、東宝の南島モノに比べると、さすがは日活、テンポが速くて淫猥な感じ。
ひところ流行ったブラジルのランバダを彷彿させる。
ついでに原住民が火のついた棒を振り回す芸当まで披露するのだが、これなんかリオデジャネイロで子供が信号待ちの車相手に小遣いをせびる芸そのもの。
さらに島には翼龍プテラノドンまがいのビッショ(獣)が飛んでいるが、こいつはブラジルの国鳥トゥカーノ(オオハシ)そっくり。
日本ブラジル修交の怪獣映画か?
後半が更に泣かされる。
子供ガッパをさらわれたガッパ夫妻が日本にやってくる。
まずは熱海に上陸、ついで日光に遊んで、最後に東京と、なかなかガッパ夫妻の趣味も渋い。
はからずもあの小津の「東京物語」をほうふつさせる。
ガッパ夫妻のよちよち歩きが笠智衆と東山千栄子の老夫妻を思い起こさせるのか。
しかも熱海だし、東京ではやたらに煙突が出てくるし。
日光まで観光したガッパ夫妻はケッコーで幸せである。


9/5記 再び「女性情報」

サンパウロにて
航空便で届いた「女性情報」8月号を読む。
妻の連載の2回目が掲載されている。
『WORLD REPORT いま、世界で 女性たちは』という連載、ウチのはともかくとして、確かに面白い。
今号では4ヶ国からのリポート。
まずはアメリカ、「女も戦死できる男女平等」。米軍のイラク人捕虜虐待事件と女兵士の関わりから、フェミニズムを問うというインパクトの強い論考。
イギリスからは「一筋縄でいかない日常」、イギリスの日常も我がブラジルに優るとも劣らないほどいいかげんなことが書かれ、呆れるような、ほっとするような。
そしてブラジル、フランスから。
イヤハヤこりゃ手が抜けない。
次は「女性情報」の陰で泣く男性のことでも書くか。
同誌についてのお問い合わせは、
joseijouhou@nifty.com
あるいは電話03ー3340ー0350または0351へどうぞ。


9/6記 地下鉄一巡

お知らせ
再び岡村のパソコントラブル発生のため、岡村の個人メールアドレス使用の方は、今後は okamura@brasil-ya.com 宛てにお願いします。
なお緊急の方はサンパウロの岡村宅宛、電話ないしファックスにてご連絡をお願いします。

サンパウロにて
ここのところ、サンパウロは異常高温に異常乾燥続き。
昨日は家内がダウン。
今日はバガボンド亭主が風邪気味。
明7日が独立記念日で休日のため、今日も学校等は連休に。
こちらではクシャミをすると、周囲の人が「サウーデ」という習慣あり。
健康を、健康に気をつけて、ぐらいの呪文である。
子供たちがサウーデを連発してくれる。
ちなみに拙宅の最寄りの地下鉄の駅名はサウーデ駅。
地下鉄各駅を一巡するぐらい子供たちに呪文を唱えてもらった。


9/7記 トラブル慣れ

お知らせ
再び岡村のパソコントラブル発生のため、岡村の個人メールアドレス使用の方は、今後は okamura@brasil-ya.com 宛てにお願いします。
なお緊急の方はサンパウロの岡村宅宛、電話ないしファックスにてご連絡をお願いします。

サンパウロにて
だましだまし使っていた拙宅のパソコンだが、今朝からだましが効かなくなった。
本日は旗日、どうしようもなし。
パソコンが機能しないと、妙に時間を持て余す感じ。
先回はだいぶうろたえたが、今度は妙な余裕まであったりして。
しばらくは頻繁な日記の更新、メールのお返事に差し障りが出そうですが、あしからずご了承を。


9/8記 ゲーセン気分

サンパウロにて
パソコンを修理に出す。
仕方がないので、リベルダーデのランハウスにメールの確認とサイトの更新に出向く。
初めての場所、キンチョーする。
手続きをして、どの機械でもどうぞ、とのこと。
1台スイッチを入れるが機能せず。
こちらのやり方が悪いのかと、別の機会もいじるが起動せず。
うろたえながら3台目にチャレンジ、ようやくオッケー。
3台に1台OKとはブラジルの公衆電話並み。
日本のインターネットカフェに比べるととにかく騒がしい。
周りは10代後半の若者ばかり。
大半がゲームをしている。
このあたりは予備校や大学が多いせいか。
どぎついスラングが飛び交う。
日本のインターネットカフェがなつかしや。


9/9記 クロサワを超えて

サンパウロにて
小さなトラブルが続くなか、「アマゾンの読経」の編集作業を続ける。
完成時間・3時間ぐらいで収めるつもりだったが、難しくなりそうだ。
あの大クロサワの「七人の侍」よりは長くなるだろう。
これまでの最長拙作は「郷愁は夢のなかで」の155分だが、これは軽く超えそう。
僕は観る人を選ばさせてもらう。
ご覧くださる方、ご覚悟あれ。
ハードの仕様の都合から、前後編2巻にしようと思っている。
まだ闘いは続く。


9/10記 嗚呼、若者よ

サンパウロにて
いくつかの用事を抱き合わせて、東洋人街・リベルダージへ。
まずはまたラン・ハウス。
登録をすると、1時間で2・5レアイス、100円弱である。
時間で切れるので、とにかく60分以内で最低限の用事を済ますことに。
インチキ日記サイトのダジャレを練っている余裕もなし。
午前10時前、店内は10台の若者ばかり、大半がゲームに興じている。
このあたりに林立する私立大学や予備校のドラ息子たちのようだ。
3月にマニラに行った時、宿の近くにいくつかラン・ハウスがあった。
僕のインターネットの用事の9割以上は日本語なので、日本語に対応できないとみて店内に入ることもなかったが、そもそも常に空席待ちの若者たちでごった返していた。
聞くと、国内外での就職探し、嫁入りの口!を必死に探す若者が多いという。
つくづくインターネットは使い様であるな。


9/11記 反目の時間

サンパウロにて
子供たち、親類を連れてサンパウロ郊外のちょいとしたレストランへ。
屋外に子供たちが遊べるスペースがあるのがいい。
フェイジョアーダにカイピリーニャで出来上がる。
雑木林のなかにいくつかハンモックが吊るしてあるのがニクい。
さっそくひとつに横たわる。
新大陸の先住民の偉大な発明なり。
こんなに安上がりな贅沢が、日本でさして広まらないのはなぜだろう。
ハンモックを吊るすスペースもないのかね。
折りしも本業の方の編集では、岡村がアマゾンの川舟でハンモックに横たわっている、という映像をつなぐ。
豪華客船より贅沢な時空であったよ。


9/12記 小雨結構

サンパウロにて
湿度10数パーセント、異常乾燥注意報の出されていたサンパウロ市、深夜より霧雨が舞う。
もっと降れもっと降れ。
朝、路上市に買い物に行く際、花壇の土を見るが、ラテライトベースの土壌はまだカラカラ。
そもそも犬の糞の多いこと。
当地の犬のフンガイについては100周年サイトで紺谷選手が報告しているとおり。
市には罰則も設けられたはずだが。
始末をしない飼い主に食べさせるというのはどうだろう。
ちょうどスカトロについての知人のルポを読んでいたところ。
けっこうグルメだったりして。


9/13記 見返りは行為のなかに

サンパウロにて
「見返りはその行為のなかにある」。
ワイズ博士の「前世療法」のなかにこんな言葉があった。
ランハウスでの入力につき、オリジを参照できず。
いい言葉だ。
この言葉を噛みしめつつ、今日は断食。
18年前の藤川真弘さんのアマゾンの日々を偲びつつ。


9/14記 急場しのぎ

サンパウロにて
子供たちをそれぞれ送った後、リベルダージのランハウスへ。
その名も「ポロン・ネット」。
訳すなら「アングラ・ネット」ってとこか。
近くにあるブラジル日本文化協会の建物で、いかにも間に合わせにペンキを塗っている。
今日、日本の小泉首相がサンパウロに到着、明日、ここで「15分の」歓迎会をやるためだろう。
マイケル・ムーアの「華氏9・11」でも見てから来てもらいたいもの。


9/15記 逆のベクトル

サンパウロにて
来伯中の小泉首相の動向が当地の日本語新聞を賑わしている。
彼の立ち回り先が、僕の現在、編集中のシーンの場所といくつか一致して気色が悪い。
小泉が立ち寄った日本人移住地では、感激した移住者が膝まづいたとか。
今、僕が没頭してまとめているのは、移住者に膝まづいた在日・日本人の話である。
彼は伊豆大島でもマイノリティーであったが、僕も移民社会のマイノリティーになってしまった。
別に時流に逆行しているつもりでもないんだけど。
日本には神風が吹く。
アマゾンにはポロロッカの大逆流があるのだ。
そろそろランハウスの時間切れ、練れてない文章でゴメンナサイ。


9/16記 学校の売人

サンパウロにて
ここ数日、シフトの変更で日中も子供の学校に行く機会が続く。
娘の学校の中に入ると、日本の小中学校とは違って売店がいくつもあるのに目がいく。
さすがにマックこそないが、ファーストフード屋にファンシー文具店。
考えようによっちゃ、校内の犯罪防止に適当にこうして大人の目があるのはいいことかも。
現職の警察官や、目つきのよくない警察OBが構内で監視しているよりいいかもね。


9/17記 最後の奉公

サンパウロにて
夜、明日・明後日と続く会合の前夜祭のため、リベルダージへ、
ついでに帰りにランハウスでメールのチェックと日記サイトの更新。
11月に予定している訪日まで、もうこれ以外の行事は入れていない。
後はひたすら編集作業とルーティンの家事にあたるつもり。
南無観世音菩薩。


9/18記 予言的中・破廉恥女記者

サンパウロにて
8/8付日記以来、告発してきた産経新聞の女記者について。
僕の逆鱗に触れるような輩は、他でもいろいろな問題を起こし、多くの人々のヒンシュクを買っているのが常だった。
今回の産経の女もご他聞にもれなかった。
この女はすでにブラジルに来たことがあり、こちらでヒンシュクを買う取材を行っていたことが知人からの報告でわかった。
いかにもこの女らしい手口。
僕は今後ともこんな人に関わりたくもないし、僕の作品を見ることもお断りしたい。
恐ろしいのは、産経新聞の内部に通ずる人によると、こういう類がこの新聞社では出世するとか。
僕には産経新聞の存在そのものも別に関係ないが、新聞社の名前のもとに人様に迷惑をかけ続けるのはもうやめてほしいものだ。


9/19記 格闘技終了

サンパウロにて
昨日・今日と日本ブラジル交流協会の中間研修発表会。
一年間に渡ってブラジル各地で研修を行う若者たちの発表にコメントをするという大役。
今年は33人。
サッカーやらカルナヴァルやらブラジル音楽やら僕の苦手な分野を研修とする人も少なくないが、全員に然るべきコメントをするのが僕の方針。
全人格で対応する真剣勝負。
瞬間芸・格闘技の世界である。
ヘロヘロになるが、心地よい疲れ。
これまでと今後の自分を見つめなおすいい機会である。
さあ、明日は断食だ。
そして編集再開。


9/20記 横浜三通

サンパウロにて
今日は藤川真弘忌。
18年前、藤川師はアマゾン河で入水された。
今日は断食をする。
はからずも、岡村が初期移民の無縁墓地を探していて、ハチの群れに襲われるというシーンを編集する。
昨年の今頃のこと。
日本から3通の手紙が来るが、いずれも横浜の消印という珍しい事態。
日が日なだけに、何かの暗号か。


9/21記 化石

サンパウロにて
「何もかも化石になってしまった」。
小林正樹監督の「化石」が見たくなった。
あれはソフトはあるのだろうか。
そういえばあれも確か4時間ぐらいの尺があったんじゃあ。
武満徹さんの音楽だけでも聴きたいと思い、CDを探すが、見当たらず。
しぶい世界だったなあ。


9/22記 HALコンピューター

サンパウロにて
我がブラジルは今日から春。
ダジャレのタイトルをデッチ上げていて、故障中の拙宅のパソコンがIBM
製だったのに気づく。
デイズィ、デイズィ、ギブ ミー ユア アンサー。
それはさておき、日が長くなるのはありがたし。
学童二人の保護者として、送り迎え時間が明るいに越したことはなし。
木星の彼方に永遠が。


9/23記 祖国ノ未来

サンパウロにて
夜、お呼ばれでリベルダージ・東洋人街へ。
昼間と異なり、人通りもまばらでわずかに照明があると、日中は気づかなかった中国語とハングルの看板がやたらに増えていることに改めて気づく。
こうして日系の気づいた基盤をジワジワと中・韓が侵食していく。
生々流転。
ふと祖国の近未来を幻視する。


9/24記 ホットけメール

サンパウロにて
連チャンとなった夜の会合を今日も一次会で失礼して、アングラ・ネットへ。
昨日まで機能しなかったホットメールに入ることができて、ひと安心。
メールリストに登録していない人からのメールは迷惑メール扱いになってしまい、5日間で消されてしまうのが心配だった。
なにせタダだし、そもそも勝手がわからない…


9/25記 ゴジラ対巨大トンボ

サンパウロにて
友人から借りていた「ゴジラ×メガギラス」のビデオを息子と一緒に見る。
それにしてももう少し気を入れて脚本を書いて欲しい。
時空がゆがんだからって急に古代の巨大トンボに出て来られてもねえ。
そもそもあれらは何を捕食しているのか。
「ホンモノ」の巨大トンボの捕食はすごかったゾ。
ハム太郎併映?の子供だましとはいえ、もうちょっと上手にだましていただきたいもの。
思うに、昨今の虫系の新怪獣の続出が怪獣映画の未来を蚕食してしまったのでは。
地底怪獣バラゴンの再登場がなんと新鮮だったことか。
さあ、わが移民ホラーのドキュメンタリーに戻ろう。


9/26記 祖国の凋落

岡村宛のメールですが、自宅のパソコンはいまだ修理中なものの、再びホットメールが機能し始めました。数日に1度のチェックになりますが、今後とも okamura@brasil-ya.com 宛てにお願いいたします(9/28記)
サンパウロにて
朝から、子供の学校の家族の集い。
夕方、思い切ってリベルダージにメールのチェックとサイトの更新にに行く。
平日に行なうと、編集作業時間に食い込むので。
いつものアングラ・ネットのほかに、さるホテルでも日本語対応のパソコンが使えると聞いて、行ってみる。
かつては日系のホテルだったのが、いまやシネース(中国人)の経営に。
いかにも東アジアの場末の感じのパソコンルーム。
10台ばかりがあるが、使用者はシネースの若者ばかり。
パソコンはポル語、日本語にも対応しているのだが、ベースが中華人民共和国字体バージョン。
使用機械のオンボロぶりからしてかなりの荒業でウインドウズXPをインストゥールしているようで、結局ホットメールを開けることができず。
すぐに中国語のウインドウが開き、中国語で尋ねてくるのだ。
適当に「是」をクリックしてみるのだが。
豊臣 靖・1983年6月18日没
藤川辰雄・1986年9月20日没
リベルダージ・日本人街に親しんだ二人にはこの日系の加速度的な凋落ぶりは予想だにしなかったのでは。
ブラジル移民100周年を前に、このリベルダージはかつて日本移民が…といった過去の場所になりそう。
祖国の凋落とどっちが先か。


9/27記 アマゾンLIGHT

サンパウロにて
関連サイト中の「住めばブラジル」で最近のアマゾン観光について書いた拙文がアップされている。
拙宅のパソコンがアウトになったため、家内の実家のパソコンのホットメールで作成・送稿したもの。
そんな事情であまり推敲できていないが、ご勘弁を。


9/28記 ブレックファースト

サンパウロにて
昨日また断食をかましたため、今日がブレックファースト。
断食中は食わないだけだからある意味で楽。
翌日は質・量をだいぶコントロールせねばならず、これが返ってつらい。
出先でカフェをご馳走になり、コン・レーチェ(ミルク入り)にしてもらうが、それでも少し頭に響いた。
アルコールなんぞたしなもうもんなら、拷問の苦しみである。
修行の日は続く。


9/29記 記憶坂

サンパウロにて
市内に所用で、地下鉄とバスを乗り継いで移動。
途中、表示板にLadeira de Memoria-記憶坂とある。
なかなかそそる名前だ。
帰路、回り道をしてみる。
坂行く人々との記憶の共有を図らんとして-。
坂には露天商が並び、歯ブラシなどを売っている。
何よりも強烈なのは、アンモニア臭。
ここのところの干天続きで、天然の水洗作用が期待できないためだろう。
オシッコの激臭ばかりが記憶に残る。


9/30記 寒暖都市

サンパウロにて
数日前は日中32度という真夏日よりだった当サンパウロ、ぐっと冷え込む。
今日の日中の町なかの温度計は10度。
そんなに温度差があってたまるかと、それでもいかにも寒そうで半袖にベストを羽織って町に出る。
さすがに半袖族はかなりのマイノリティーだった。
イヤハヤ冷房が効き過ぎ。


前のページへ / 上へ / 次のページへ

岡村淳 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 岡村淳. All rights reserved.