移民百年祭 Site map 移民史 翻訳
岡村淳のオフレコ日記
     岡村淳アーカイヴス  (最終更新日 : 2024/02/18)
ブラジル移民史からみる記録映像作家・岡村淳の画家・富山妙子シリーズ

ブラジル移民史からみる記録映像作家・岡村淳の画家・富山妙子シリーズ (2022/01/09) ブラジル移民史からみる記録映像作家・岡村淳の画家・富山妙子シリーズ
(西暦表記)

1908年6月18日 第一回移民船「笠戸丸」、ブラジル・サントス港に到着
(4月28日に神戸港発)。

1911年 大日本帝国外交官・藤田敏郎が臨時代理公使としてブラジル就任
(後述の伊東乾さんの曾祖父)。

1921年11月6日 画家・富山妙子さん、神戸にて出生。

1958年11月7日 記録映像作家・岡村淳、東京にて出生。

1961年10月 富山妙子さん、横浜港を発ち、神戸港経由でブラジルに向かう。

1962年1月 ブラジル・サンパウロ発行の日刊紙『O ESTADO DE S.PAULO』に富山さんの活動が二面にわたって紹介される。

1982年4月 岡村淳、テレビ番組制作会社・日本映像記録センター入社。
『すばらしい世界旅行』制作スタッフに配属される。

1983年 岡村淳、はじめての中南米ならびにブラジル取材。
以降、毎年、南米取材に派遣されて「大アマゾン」シリーズなどを制作。

1987年 岡村淳、フリーランスとなってブラジルに移住。
以降、フリーテレビディレクターを経て、記録映像作家として小型ビデオカメラを駆使した単独取材と自主製作、および自主上映に開眼。
翌年にはブラジル移民80周年記念番組を『すばらしい世界旅行』にて制作。

1998年 ブラジル移民90周年にちなみ、NHK『日曜スペシャル』にて岡村を主人公としたドキュメンタリー番組「第二の祖国に生きて 映像作家の記録したブラジル移民」放送。

2008年 雑誌『ラティーナ』主催のブラジル移民100周年記念イベント、ミュージシャンの宮沢和史さんのソロコンサートと岡村のドキュメンタリー作品上映というジョイントが新宿文化センターと東京大学駒場キャンバスにて実現。
東大駒場のイベントに、後に科研費富山妙子研究チームに加わる高際裕哉さんが参加。
高際さんは以降、岡村の追っかけとして日本各地の上映会に参加。

2013年6月18日 ブラジル移民105周年記念日。
この日、東京大学で教官として作曲指揮研究室を主催する伊東乾(音楽家)さんが東大大学駒場キャンパスにて富山妙子さん・高橋悠治さん(音楽家)・岡村の鼎談と作品上映および演奏イベントを企画して開催。
高橋悠治さんは、伊東さんの作曲の師のひとり。
岡村が記録文学作家の上野英信にまつわるドキュメンタリーを制作中で、富山さんが上野の作品集の装幀を行ない、さらに富山さんが自作のスライドを高橋さんの音楽と共に上映していたことに着眼した伊東さんの慧眼と実行力の結実。
この日、岡村は富山さんおよび高橋さんと知己を得る。

2013年6月 大阪で開催された岡村作品上映会で、岡村は上映に参加した活動家の水戸喜世子さんと出会う。
岡村は水戸さんが富山さんと長年の親友だったことを知り、水戸さんの関西転居後に途絶えがちだった二人の間を取り持つことになる。

2013年7月 東京・世田谷の富山さんの自宅兼アトリエに招かれた岡村は、撮影時間にして2時間半余りの富山さんへのロングインタビューを収録。
以降、岡村はこのインタビュー映像と6月に東大駒場で撮影した映像を合わせて発表することを思い立ち、関係者に連絡を続ける。

2018年1月 ブラジル日本人移民110周年の節目であることもかんがみ、富山さんのインタビュー映像を編集して公表するための関係者への根回しをあらたに開始する。

2018年2月 日本学術振興会による科学研究費助成事業(科研費)の富山研究プロジェクトに加わった高際裕哉さんが、岡村が富山さんの撮影を行なっていることを横浜での岡村作品上映会で知る。

2018年4月 高際さんが岡村を富山プロジェクト主任で東京大学東洋文化研究所(東文研)所属の真鍋祐子教授に引き合わせる。
東大東文研で岡村の富山さん撮影映像を試写した真鍋教授は、岡村に科研費富山プロジェクトへの協力を要請する。

2018年11月 東文研/国際学術セミナー 「富山妙子と炭鉱、ラテンアメリカへの旅-上野英信の光と影を照射する―」に岡村が招へいされる。
岡村は自作の上野英信関連作品、富山さんインタビュー映像の抜粋および新たに富山さんを撮影した短編『狐とリハビリ』をこの場で上映し、講演と質疑応答を行なう。
https://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=ThuNov151347462018
この時および翌年の東文研セミナー招へい時、ならびに富山プロジェクトの各種雑用とともに富山さんの身辺サポートなどのためのブラジルからの訪日航空運賃の「一部の」資金支援を、後払いで東京大学から受け取る。
ちなみにこの資金支援によって岡村になんらかの義務が発生するといった誓約書や覚え書きは一切なく、そもそも実際の富山さん関連の映像制作のための資金のサポートを岡村はどこからも「いまのところ」受けていない。

2019年11月 東文研/国際学術セミナー「時空をかける少女 富山妙子を撮る 〜岡村淳監督の新作上映とトークライブ〜」の岡村が招へいされ、富山さん関連の作品の上映および講演と質疑応答を行なう。

2021年8月18日 富山妙子さん、東京にて他界。
岡村は『西日本新聞』の依頼を受けて富山さんの追悼文を寄稿。
さらに複数の方々による富山さん追悼文に写真を提供する。

2021年10月―12月 東文研セミナー「岡村淳監督作品・連続上映会-富山妙子、百年の孤高」をプレイベント一回、本イベント三回の計四回をオンラインで実施する。
https://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=WedNov101038082021
岡村は主催の真鍋教授による上映軽視、および回を重ねるごとにエスカレートする岡村に対する事実捏造にもとづく誹謗中傷を看過しがたく、SNSでの告発を開始する。

富山妙子さんのブラジル到着60周年を祝して、あらたに富山さんを表現者として、そして魂の共鳴者として語りそして伝えることに努めます。
                          (2021年12月31日 ブラジル・サンパウロにて/2022年3月加筆)


前のページへ / 上へ / 次のページへ

岡村淳 :  
E-mail: Click here
© Copyright 2024 岡村淳. All rights reserved.