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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2024年の日記  (最終更新日 : 2024/09/07)
5月16日(木)の記 ユネスコ食文化創造都市と口寄せ巫女

5月16日(木)の記 ユネスコ食文化創造都市と口寄せ巫女 (2024/05/25) ユネスコ食文化創造都市
ブラジルにて


出典は日本の文化庁のウエブサイト。
山形県鶴岡市はユネスコ食文化創造都市として「日本唯一の認定を受けています」とある。
ところが他のページも調べていくと…
大分県臼杵市も加盟が認定されているではないか。

僕がたかだかウエブ日記をしたためるのにもこの程度のウラ取りはしているのに。
日本の文化庁は、いったいなにをしているのだろう。

訳あって当初の予定を見合わせて、鶴岡に行くことにした。
朝のバスや山手線があまり混まない時間を見計らって。
上越新幹線で新潟まで、新潟から羽越本線。

午後の鶴岡駅前、閑散としている。
遅い昼食でも…
駅前のビルに入ってみる。
在来作物を用いたイタリアンの店があり、女性スタッフに呼びこまれて。
ふむ、タケノコのアルフレード風パスタとな。

他に客もいなかったせいか、いろいろ説明してくれる。
パスタにもあうという地元の日本酒を頼む。
・・・ワインにしとけばよかった。
瓶はオシャレそのもので、お土産にいただく。
このビル内で鶴岡の在来作物などの展示もあり。

ホテル選びには難儀した。
駅近くで安め、朝食付を選んだが…
おお、部屋は広々、見晴らしもよろしい。
とにかく、今日はゆっくりしよう。

夜は、近くの料金も大衆料金らしいお寿司屋さんへ。
カウンターに座って。
脇に飾られた油絵の額に目がいく。
最上川か。

聞いてみる。
店の女将でもある、カウンター内に立つ若大将の母親がこってりと教えてくれた。
工藤道汪という山形で知られた洋画家の作品だった。
先代の恩師だった由。

すでに故人だが、本人から送られてきていたカード類がきれいに整理されていて。
何枚か持って行ってちょうだいと言う。
もっと価値のわかる人にと辞退するが、ぜひにと言われて。

鶴岡は二度目である。
先回に来た時、致道博物館でだったか、最上川を描き続けた画家の展示を見た覚えがある。
この工藤さんだっただろうか。

女将に在来作物のこと、そしてこのあたりの女性シャーマンのことも聞いてみる。
そうだった、山形でもこのあたりではイタコ系の口寄せ巫女を「ミコ」というのだったと今回、入手した『霊をよぶ人たち』(烏兎沼宏之著)で勉強していた。

それにしてもこのつながりは、なんでしょう?
どうして僕はこんなところに。








 


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