5月21日(火)の記 予感展の直感 (2024/05/28)
予感展の直感 日本にて
木曜の早朝に祐天寺裏を出家である。 今日明日で混沌を極める実家の使用空間のお片付け、荷造りほかもろもろの残務にあたらねば。
そもそも旅の重さがからだじゅうに。 よろよろと… 実家の寝床周辺に散らばる、日本各地で採集してきた紙モノを少し整理。
一枚のチラシに目が留まる。 ヨーロッパの洞窟壁画ではないか。 「山内若菜 予感展」。 鶴見のサルビアホールにて開催中。 このチラシは、横浜トリエンナーレの会場でゲットしたのかな? 裏面の文字を見ると、太古の洞窟壁画に福島の核の闇をオーバーラップした作品のようだ。 おう、しかも今日21日午後イチで作家のギャラリートークがあるではないか。
他にもいま、首都圏で見ておきたい、見ておくべき展示が… 三つある。 調子に乗っていると、実家の片づけ、荷造り、残務がおろそかになる。
それぞれに行くべき理由、それをやめておく理由をかんがみる。 のこり時間、体調も考慮して…
いざ、鶴見へ。 これは見ておいてよかった。 山内若菜さんのことは僕が知らなかっただけで、かなり意欲的な仕事を重ねていてシンパや応援団も各地にいることがわかった。 ギャラリートークは、ここまで手の内を明かしていいのかな、と思うほど面白い。
被爆後の広島を描いた大作もいい。 そうか、彼女は広島を歩いて、樹木から微生物までの生命力を感じたのか。 僕はつい先日も広島を歩きながら、そうした感覚がまるでマヒして閉じていた。 せっかくの水俣でも同様だったのではないか。
反省。
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