6月23日(日)の記 『ブラジルのジプシーたち』 (2024/06/24)
『ブラジルのジプシーたち』 ブラジルにて
今年のブラジル国際音楽ドキュメンタリー映画祭で、いちばん見たかった作品。 千秋楽にようやく。 『Terra De Ciganos(ブラジルのジプシーたち)』。 「ジプシー」という言葉に異議を唱える人もいるかもしれない。 彼らの自称である「ロマ」「ロマ民族」と呼ぶべきだ、と。
ざっと調べてみると「ロマ」というのはヨーロッパでのこの人たちのなかでの最大集団の自称の由。 「ロマ」と全体を呼ぶことで削ぎ落される少数の多様な人たちがいるわけだ。
ブラジルではCiganoと呼ぶが、世界で第三位、約80万人が存在するという。 作品のなかで語られるが「ロマ」以外の人たちもいるようだ。
僕自身はこの人たちと間接的な接触があった程度だが、気にはしていた。 この映画では、ブラジル各地のCiganoの人たちのキャンプを訪ねて音楽を中心に再現劇も含めて浮き彫りにしていく。
これまでに読んだ報告では、この人たちの生業は女性は辻占い、男性はかつては馬など、現在はトラックなどの売り買い、そして窃盗があげられていた。 あらためて各地にずばりCiganoであることを売りにするミュージシャンがいることを知る。
かつて土地なき農民と呼ばれる人たちの野営地作成に同行していた頃を思い出す。 あの記録もまとめ直そうかという計画もあった。
さあなにから手をつけようか。
|