6月28日(金)の記 偽魚考 (2024/06/30)
偽魚考 ブラジルにて
のびのびとなっていた散髪に行くことにする。 さっぱり。 ちょうど昼どきだ。 金曜は魚定食の日。 家にはたいした残りものもないし。
けっきょく久しく食べていないチャイニーズ系のベジタリアン食堂に入ってみる。 ここは卵・乳製品は使用するが魚類も使用していない。
ポルトガル語での料理の説明に Peixe Falso:ニセの魚、というのがある。 魚肉に似せた大豆製品のようだ。 日本語の語感でいって「ニセ」というのはけっこう強烈だなと思いつつ…
日本の精進料理に「がんもどき」というのがあったのを想い出す。 「魚もどき」はどうだろう。 と思いを巡らせつつ、「偽:ニセ」もそもそも「似せ」が語源なのだなと気づく。 「学び」が「まねび」であるのと同様、「にせる」ことは別に否定されることもなければ悪でもないだろう。
そんなことをひとり考えながら「偽魚」を食べてみる。 なんじゃこりゃ。 やたらに堅く咀嚼しにくい。 大豆製品をからからにしたのかな。
そもそも畜肉に似せた大豆製品には数十年前から接しているが、サカナもどきは今度が初めて。 こりゃまだNGの段階だな。 こういう分野でこそニホンジンすごいを発揮してもらいたいもの。
とはいえ、サカナはホンモノを食べた方がよろしいかも。
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