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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2024年の日記  (最終更新日 : 2024/09/07)
7月23日(火)の記 ホスピの院

7月23日(火)の記 ホスピの院 (2024/07/24) ホスピの院
ブラジルにて


「病院」という言葉にはどうも抵抗を覚えてしまう。
20世紀後半ぐらいから、いろいろな日本語の言葉の言い換えが行なわれてきた観がある。
だが「病院」はスルーされてきたようだ。

ブラジルのポルトガル語では、英語と同じHospital。
ホスピタリティ:もてなし と語源をともにする。

横文字の方の語源については検索するといくらでも出てくるが…
「病院」の方はいつ頃から使われ始めた言葉かもよくわからない。
江戸時代末期にすでに用いられていたかどうか。

さて、今日は先週とは別のホスピタルで朝から検査。
この「病院」は長い年月で拡大に拡大を重ねたようで、一帯はどうなっているのかよく把握もできない。

その一角にたどり着いたが、受付も複数あってどこがどこだか表示がわかりにくい。
中央受付というのに行ってみるか。

その受付でID番号を聞かれて予約を確認されたうえで番号札を渡され、なかで待機。
待合室はごった返して着席できない「病人」は20人近くか。

検査のために予約時間の30分前に来院のこと、とあり、その時間に行ったのだが1時間ばかり待たされて。

ようやく院内の受付に呼ばれる。
すると。
この検査はここではない、別のブロックの「病棟」だと。
最初の受付は、なんだったのか!

外に出て、信号を渡って坂を上り…
別の受付では予約時間に遅れたことをとがめられて、さすがにキレる。

これからだとあと2時間後になるが、どうするか、と聞かれ。承諾。
読むものは持ってきたし。
患者識別のためのデータの記された腕輪をされて。

待合室に着席して、腕輪の小さな文字を見てみる。
こちらは似たような名前が多いせいか、本人の氏名のほかに母親の氏名も記されている。
うわ、ここが僕の妻の名前になっているではないか。

先ほどの受付嬢はどこかへ行ってしまった。
別の受付窓口で、また待たされて。

ホスピタリティと同語源だというのが泣かせる。










 


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