9月17日(火)の記 源流域の森林火災 (2024/09/18)
源流域の森林火災 ブラジルにて
今日も冷え込む、 さあ今日は一日断食。
修繕を頼んでいたバッグを取りに行こう。 今年、日本で雪中行軍のために買った靴の底がだいぶすり減って。 その他の部分はしっかりしているので、惜しい。
以前、近所で他の店ではできないと言われた靴底を替えてくれたところを思い出した。 そこに行ってみると、店にいるのはおじさんからおばちゃんに代わっていて、わが予算の範囲の金額でやってくれるという。
ここが気に入って、今度は手前のファスナーの壊れたバッグを持ち込んでいた。 今回も見積もり幅の最低金額で直してくれた。
彼女は片道3時間かけて、郊外の農地から通っているという。 サンパウロ州を貫くチエテ川の源流域からだ。
そのあたりの雨模様、森林火災の現状を聞いてみた。 付近のユーカリ植林地が伐採を目前に燃えてしまったという。 おお、これは見落としていた視点だ。 大量の水を消費するユーカリ林は、乾燥が激しい。
火元について聞いてみると、彼女の観察と考察はなかなか鋭くて面白い。 ・・・誰だったか、こんな女性がいたのを思い出す。 以前、使った旅行社の雑用係の女性だ。 彼女も郊外から通っていたが、自宅付近の野生観察が鋭かった。
ふと、移民小説家の松井太郎さんを想い出す。 松井さんもこうした身近なブラジル人から話を聞いて、物語を紡ぎ出していたのだろうなあ。 サンパウロ市に移る前の松井さんもこのチエテ川の源流域で暮らしていた時期があったなあ。
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