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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2024年の日記  (最終更新日 : 2024/10/26)
9月26日(木)の記 ハニー・グランパ

9月26日(木)の記 ハニー・グランパ (2024/09/30) ハニー・グランパ
ブラジルにて


サンパウロはまた本来の暑さがぶり返してきた。
わが家での水分補給に…
同じようなのが続くと、飽きも来る。

マテ茶はどうかな。
アイスにして。
甘みは、ハチミツでいきたい。

おや、使いかけのハチミツが見つからない。
いずれにしろもう些少になっていたので、買い出しに行こう。

わが家至近の自然食品店はオーナーが自分は養蜂も経験があり、ハチミツにはうるさいと言っていたが、店を閉じてしまった。

近くのスーパーに行ってみるが…、ない。
さて。
駅前の、なんでも屋に行ってみる。
スナック類から日用品まで、ごちゃごちゃとある店。

おう、あったあった。
むむ、何種類もある。
ラベルもオシャレで、自然派が嗜好しそうなガラス瓶入りのものを手に取る。

向かいにはプラスチック容器のものが何種類かあり、これはそのまま注げて使い勝手がよさそう。
見比べていると、声をかけられた。

「ハチミツをお探しかな?」(ポルトガル語)
80歳前後ぐらいの白人系の老紳士。
店員ではないようだ。

プラスチック容器の、より値段の安いものはお話にならない、蜜源の植物の記載のあるものの「ユーカリ」ではなく「野生植物」とあるものがまずは無難、と教えてくれる。
この2種の違いを尋ねると、ユーカリの方は色が濃い、味の違いは好みによるが、とのこと。

なぜそんなに詳しいのですかと聞くと、サンパウロ州の内陸で養蜂に関わっていたことがある、とのことで、簡単なニホンゴまで披露してくれた。

・・・、トンデモな悪意にさらされているだけに、こうした善意がうれしくありがたい。
日本語とポルトガル語でお礼を言う。

帰宅後、さっそくマテ茶を濃いめにつくってハチミツを溶かし、氷とライムを注いでおいしくいただく。
うむ、いくらでも飲めてしまう。








 


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