10月10日(木)の記 きょうのサベツ (2024/10/12)
きょうのサベツ ブラジルにて
今日、あなたは差別されましたか?
差別というのは、されてみないとなかなかそれについて考えないものだろう。 日本では女性、高齢者、病気やハンデを持つ人、ある種の職業、ある地域の生活者など以外では差別を感じることも乏しいかもしれない。
いっぽうこれは日本という特殊な「ぬるま湯」を出ると、だいぶ違ってくる。 日本人であることと、その特性が差別の対象になるのだ。
今日は買い物でスーパーや食材店をハシゴ。 しばらくのぞいていないアラブ系の食材店ものぞいてみる。
こうした店では店員が「なにかお探しで?」と寄ってくることがしばしば。 ところがこの店は、どちらかというとガン無視されている感じ。
値段は安くはないが、他では見ないものもある。 手もとのカードが使えるか確認したい。
商品をチェックしている経営者側らしい中年の男と従業員らしい若い女にカードを見せて聞いてみる。 「このカードは使えますか?」
女が「否」と答えて、それだけ。 こちらは礼を言って、広めの店の出口の方に商品を見ながらゆっくり歩く。
すると「否」と答えたオンナが相棒に先ほどのこちらの質問をまねた口調をして、あざけていた。
僕のポルトガル語には日本人らしい「なまり」があり、こちらは特にそれを直そうともしていない。 こうした多様性こそがブラジルの魅力だと思っている。
しかし、これはいい気がしない。 サンパウロには店のオプションもいくらでもあるから、こんな店に行かなければいいだけのこと。
このオンナのあざけうるポイントをあげつらってみても、こちらが相手なみあるいはそれ以下のレベルに堕ちるだけ、というもの。
ひとのふり見てわがふり直せ。
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