10月13日(日)の記 あぶらおけそけ (2024/10/16)
あぶらおけそけ ブラジルにて
ルーティンの地味な一日のことを、数日たってから日記におこすのはなかなかの難儀。
油のことでも書くか。
「あぶらおけそけ」 という言葉を想い出す。
これはアビラウンケンソワカという大日如来に祈る呪文が変形していって地方に伝わるもの、と記憶する。 大学時代、日本各地の民俗報告書を耽読していて覚えた。 ・・・物忘れが多くなった今でも出てくる言葉のひとつ。
が、検索してみると。 ヒットしない。 ひらがな言葉だから特にむずかしいのだろう。
検索していて「おけそく」という言葉に出会った。 浄土真宗で、お供えされた餅のことを「おけそく(華束)」と呼ぶそうだ。 アビラウンケンソワカという呪文は日本語では意味不明だったので、「油」「桶」「置け」「おけそく」などと融合していったのだろう。
検索で、ヒットしない言葉の豊かさ。
お泊り先の夕食の準備。 チリサーモンを解凍。 マリーネをつくろう。
いつもはオリーブオイルをつかう。 レシピを検索すると、ごま油使用というのがあった。 先日、買って持参してあったブラジル産ごま油で。
うむ、わるくない。
そんな小さなことを書こうとして大日如来に至った。
わが小学校の名前は、油面小学校。
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