11月17日(日)の記 弱き者の強き味方 (2024/11/22)
弱き者の強き味方 ブラジルにて
泊り先から帰宅、急ぎ近所の日曜朝市へ。 大ぶりのアジを買う。
ひと駅、先にある日本語で言ってみると「聖タデオ大聖堂」の正午のミサに行ってみる。 ここは日本のカトリック成城教会の姉妹教会という訳だ(今年11月3日の日記参照)。 一日に何度もミサが行われるのだが、大聖堂が埋まるほどの参列者。
今日のミサのなかでは特に「弱き者の強き味方」である聖タデオについて言及されなかったようだ。
ミサ後の人びとの動向が目を引いた。 壇上にある巨大なイエスの磔像、前方に置かれた聖体顕示台などに触っていく人が群がっている。 フレイザーのいう「感染呪術」の世界だ。 かんたんにいえば、聖なるものに触れてご利益を得ようということになろうか。
同じ系列になる、すぐ裏手の聖ヨセフチャペルのミサでは、これはあまり見られない。 参加者も「聖タデオ」の方がより庶民的である。
聖タデオ信仰の篤さはこれまでも見てきているが、ブラジルの大衆は直感的にこの聖人が「弱き者の強き味方」であることを体得しているようだ。
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