11月29日(金)の記 田中絹代監督作品 (2024/12/01)
田中絹代監督作品 ブラジルにて
夜間きちんと眠れていないせいか、早くも夏バテか。 イマイチ気力が乏しい。 が、そうも言っていられず…
今晩、ブラジルの知人が主人公の映画が上映される予定。 夜の外出はリスクも懸念しなければならず、よけいメンドクサイ。
シネマテーカで現在、田中絹代特集も開催中だ。 お目当ての作品の前に、田中絹代を一本見るか。
日本の映画青年時代はそこそこ邦画を見てきたので、大女優・田中絹代出演作品は何本か記憶している。 しかし恥ずかしながら、彼女の監督作品を見た覚えがない。
して西暦1962年制作の田中絹代監督『お吟さま』を見ることに。 これは後年の熊井啓監督のリメイク版を見ている。 しかし主演の女優も気に入らず、見た、ということぐらいしか覚えていない。
うわ、ずばりキリシタンがらみの話だったっけ。 仲代達也が高村右近を演ずる。 信仰よりも、女の命をかけた愛がテーマか。 カトリックでいう愛とは、だいぶズレる方の愛だ。
どちらかというと、陰惨な救いのない話である。 原作は今東光。 田中絹代作品は今世紀になって4K化されて。 そもそもこの田中監督作品の16年後にリメイクされている。 それほど好まれる作品なのか?
ざっと検索してみると、主人公のお吟は実在の人物とされていたり、今東光の創作とされていたり。
10月の津和野巡礼以来、キリシタン、殉教といった関連のものを読んでいる。 カトリック者はこの話をどう見ているのだろう。
シネマテーカはそこそこの入りだったが、上映後の話し声もまるで聞こえない。 ブラジル人たちにブラック日本を堪能していただけたようだ。
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