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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2024年の日記  (最終更新日 : 2025/01/03)
11月29日(金)の記 田中絹代監督作品

11月29日(金)の記 田中絹代監督作品 (2024/12/01) 田中絹代監督作品
ブラジルにて


夜間きちんと眠れていないせいか、早くも夏バテか。
イマイチ気力が乏しい。
が、そうも言っていられず…

今晩、ブラジルの知人が主人公の映画が上映される予定。
夜の外出はリスクも懸念しなければならず、よけいメンドクサイ。

シネマテーカで現在、田中絹代特集も開催中だ。
お目当ての作品の前に、田中絹代を一本見るか。

日本の映画青年時代はそこそこ邦画を見てきたので、大女優・田中絹代出演作品は何本か記憶している。
しかし恥ずかしながら、彼女の監督作品を見た覚えがない。

して西暦1962年制作の田中絹代監督『お吟さま』を見ることに。
これは後年の熊井啓監督のリメイク版を見ている。
しかし主演の女優も気に入らず、見た、ということぐらいしか覚えていない。

うわ、ずばりキリシタンがらみの話だったっけ。
仲代達也が高村右近を演ずる。
信仰よりも、女の命をかけた愛がテーマか。
カトリックでいう愛とは、だいぶズレる方の愛だ。

どちらかというと、陰惨な救いのない話である。
原作は今東光。
田中絹代作品は今世紀になって4K化されて。
そもそもこの田中監督作品の16年後にリメイクされている。
それほど好まれる作品なのか?

ざっと検索してみると、主人公のお吟は実在の人物とされていたり、今東光の創作とされていたり。

10月の津和野巡礼以来、キリシタン、殉教といった関連のものを読んでいる。
カトリック者はこの話をどう見ているのだろう。

シネマテーカはそこそこの入りだったが、上映後の話し声もまるで聞こえない。
ブラジル人たちにブラック日本を堪能していただけたようだ。





  


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