12月5日(木)の記 殿堂の対話 (2024/12/06)
殿堂の対話 ブラジルにて
自動車のことで動いて。 いったん帰宅してから、所用で東洋人街に。 折り畳み傘を持参。
所用のあと、気になっていたカフェの前を通ってみるが、混み合っている。 少しは紙の文字も読みたいひとり客は、やめておいた方がよさそうだ。
ブラジル日系社会の「殿堂」といわれたブラジル日本文化福祉協会で「文協総合美術展」を開催中。 タダだし、見ておこう。
場内は、閑散。 僕の知る関係者たちは、みな高齢で第一線から退いている。 展示された作品の作者からも日系人らしい名前を見つけるのがむずかしいほど多様化してきた。 小粒な作品が多いがそれなりに面白く、「日系コロニアの殿堂」にいることを忘れさせてくれる。
スタッフらしい日系人が僕に声をかけてくれた。 誰だか思い出せないが、かつて僕がこの建物にあるさる機関の理事をさせられた時に出会っていたという。 この彼がいまはこの美術展のプロデュースを担当しているという。
日系美術界の重鎮とどうした、というような話を聞かせていただく。 僕の方は近況報告として、今朝もアップ作業をしていた千住博画伯との記録の話をしてみる。 彼は千住博を知らないようだ。 あの、羽田空港に国際線で着くとあちこちに彼の作品が…と伝えても、わからないようで。 もうやめておく。
そもそもこういうところに鎮座するアートより、ストリートアートの方が僕には面白い。 千住画伯との現場は、それ自体がアートだったかも。
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