12月10日(火)の記 蓬莱蕉の蛞蝓 (2024/12/14)
蓬莱蕉の蛞蝓 ブラジルにて
思わぬ事態を偶然としてやり過ごすか、そこからなにかのメッセージを読み取ろうとするか。
早朝5時台にサンパウロからクルマで「出家」できた。 夏場はもう明るくて、ありがたい。
レジス街道に合流、ナビに「直進350km」と表示される時のダイナミックさ。 これが難所の多い山道つづきなのだけれども。
まずは山道の前半にある、お気に入りのサービスエリアに到着。 長時間運転の時は著しく一日の歩数が減るので、少しでも歩かないと。 ここは裏手に大西洋海岸森林の植生が迫っていて、ささやかな回廊がある。
ああ愛しの自然林。 時期は夏、雨季。 お嫌いな人もいるだろうから、あえて漢字で書くが、蛞蝓の季節だ。 しばらく、なめちゃんに会っていないな… この日本の夏、秋の訪日時にも出会った記憶がない。
そう想いながら、目の前に拡がる、こちらで「アダムの肋骨」と呼ばれる観葉植物の葉っぱを見やると。 ちなみにこの植物は日本では蓬莱蕉、モンステラなどと呼ばれるという。 田中一村の絵に出てきそうな植物。 (調べてみて、これの果実が美味と知り、驚く。)
さて。 いた。 一体のみ。 日本の在来種フタスジ…を彷彿させる色とサイズと二筋。 おそらくヨーロッパからの移入種だろう。 それにしても。
スマホで写真も撮るが、SNSへのアップは見合わせておく。
その先でトラック横転事故で1時間半ばかりの渋滞。
パラナ州クリチーバの「聖母の家」で静養される佐々木治夫神父との再会かなうまで、出家から約9時間。 おかげさまで無事に到着、神父さんもいろいろな不調を訴えるものの、ほぼ御達者そうに見えて安心しました。
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