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岡村淳のオフレコ日記
     西暦2024年の日記  (最終更新日 : 2025/01/03)
12月10日(火)の記 蓬莱蕉の蛞蝓

12月10日(火)の記 蓬莱蕉の蛞蝓 (2024/12/14) 蓬莱蕉の蛞蝓
ブラジルにて


思わぬ事態を偶然としてやり過ごすか、そこからなにかのメッセージを読み取ろうとするか。

早朝5時台にサンパウロからクルマで「出家」できた。
夏場はもう明るくて、ありがたい。

レジス街道に合流、ナビに「直進350km」と表示される時のダイナミックさ。
これが難所の多い山道つづきなのだけれども。

まずは山道の前半にある、お気に入りのサービスエリアに到着。
長時間運転の時は著しく一日の歩数が減るので、少しでも歩かないと。
ここは裏手に大西洋海岸森林の植生が迫っていて、ささやかな回廊がある。

ああ愛しの自然林。
時期は夏、雨季。
お嫌いな人もいるだろうから、あえて漢字で書くが、蛞蝓の季節だ。
しばらく、なめちゃんに会っていないな…
この日本の夏、秋の訪日時にも出会った記憶がない。

そう想いながら、目の前に拡がる、こちらで「アダムの肋骨」と呼ばれる観葉植物の葉っぱを見やると。
ちなみにこの植物は日本では蓬莱蕉、モンステラなどと呼ばれるという。
田中一村の絵に出てきそうな植物。
(調べてみて、これの果実が美味と知り、驚く。)

さて。
いた。
一体のみ。
日本の在来種フタスジ…を彷彿させる色とサイズと二筋。
おそらくヨーロッパからの移入種だろう。
それにしても。

スマホで写真も撮るが、SNSへのアップは見合わせておく。

その先でトラック横転事故で1時間半ばかりの渋滞。

パラナ州クリチーバの「聖母の家」で静養される佐々木治夫神父との再会かなうまで、出家から約9時間。
おかげさまで無事に到着、神父さんもいろいろな不調を訴えるものの、ほぼ御達者そうに見えて安心しました。




 


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