12月16日(月)の記 気になる木 (2024/12/18)
気になる木 ブラジルにて
年末特別シフトに突入、といったところ。 今日は午後から泊り当番。
その前に、サンパウロ大学学園都市でいっぷく。 「迷路通り」の奥にあるSWEDENカフェに行くか。
ここは敷地を拡張して樹木の部分も屋内に取り込んでいる。 そのため「樹木カフェ」と称してフェイスブックで紹介したところ、そこそこ好評をいただいた。
サンパウロ市内在住の邦人のあまり地理に通じない知人は、お会いする約束をする際にこのカフェに行きたいと希望を述べられた。 わが家からクルマで片道1時間はかかります、どこかメトロの近くのお店でお願いします、といって「また別の機会に」させていただいたことあり。
さて大学も年末モード、ただでさえ閑散ぎみの環境が輪をかけている。 それでもこのカフェは開いていて、ありがたい。
今日も店内に取り込まれた樹木の樹冠を確認したいと思うが、外の柵は閉鎖されている。 店内の階上席も閉鎖中。
いつもより樹木に近い席をとる。 樹皮は、からからではないか。 地表部も屋内のため、からから。
サンパウロ市内の植生は微妙だが、概して熱帯雨林帯に属するようだ。 しかもいまや雨期である。 サンパウロの街路樹は着生植物や地衣類の付着が顕著だ。 樹皮からは樹液がにじみ、コケ類が覆って降雨時には微細なキノコの子実体、ナメクジまで看取することがある。
しかし、いま僕が向き合っている樹皮は… アリ一匹みかけない。 沈黙の樹。 「木の毒」だ。
お店のなかに木があっていいねえ、ぐらいに考えていた自分が情けない。 とはいえ、この木は立ち枯れしている観もないのだが。
|