1月5日(日)の記 山道の白煙 (2025/01/06)
山道の白煙 ブラジルにて
午後にリゾートをチェックアウトの予定。
敷地内にチャペルがある。 毎日曜の11時30分からミサが行われる由。 このリゾートでそもそも人が集まるのか、興味津々。
部屋から意外と時間がかかり、開始時間直前に到着。 うわ、満杯ではないか。 チャペルのキャパは、着席者で最大80人ぐらいだろうか。 長椅子はほぼ埋まり、乳幼児連れも多い。
この地域のカトリック共同体の世話役が司会をする。 マイク未使用で、神父の声は聴き取りにくい。 年末年始休暇で、代理の神父だという。
ここの自由献金はホテル側はノータッチで、すべて地元の共同体に収まる由。
帰路も高齢者を護送ミッション。 年始の日曜でサンパウロ市内の道路状況はスムースのため、2時間弱所要といったところか。
山道で急な降雨もあり、油断はできない。 ひとたび詰まるとこのあたりは回り道がなく、何時間も立ち往生ということがしばしば。
おや、前方に白煙があっている。 山焼きとは異なるようだ。 ・・・こっちの下り車線のようだ。
路肩に何台も乗用車が止まっている。 玉突き事故か。 それにしては台数が多い。
一台の乗用車がボンネットを開けて、そこから白煙が立ち上っていた。 ひとりの男性が近くに立ち、消火器らしきものを脇を通っていく自動車たちに見せている。 消火器を貸してくれ、ということなのか。
すでに下り車線の車は徐行して渋滞気味。 こちらは車椅子使用の老人を乗せているし、そもそも今の車の消火器の設置位置を確認していない。
いまだ救援車は未着のようで、路肩にならぶ車は事故に巻き込まれたというより、事故車に救助をはかるためのようだ。
どういう事態かは不明だが、事故車の横を通り抜けるときには今にも爆発するかとひやひやだった。
自分の危険もかえりみず、見ず知らずの車と人の事故の救助に立ち向かっている人がいるとみた。
ブラジルの凶悪犯のニュースは日本でも消費されているが、こういうのはあまりメディアからは伝わってこないようだ。
高齢者を送り届けてから、帰宅。 こちらは無事故で、やれやれ。 あ、クルマの消火器の位置を確認しておかないと。
|