1月17日(金)の記 空の無法地帯 (2025/01/25)
空の無法地帯 →エチオピア→
エチオピア航空機では、他では「あまり」ない事態が発生することが少なくない。 ブラジル日系社会の要人から、無償で担いでくることを頼まれた札束を番号カギを施したバッグに入れて頭上の棚に置き、消失したことは事件が「白眉」か。 その御仁の取り巻きから僕の人格から作品までSNSで誹謗中傷を繰り返された。 法難である。 最近、機上の盗難事件はようやく日本のニュースにも取り上げられるようになってきた。 僕は被害者のパイオニアといったところ。
今回は座席のモニターはじめ電気系統が機能しない。 客室乗務員にクレームすると「なんとかしましょう」と言い残されたものの、放置された。 午前1時30分発のフライトで、さっそく食事が出たが、わが座席はテーブルも壊れている。 座っている僕の側に傾いていて、トレイが落ちてきてしまい、手で支えていなければならないのだ。 コールボタンが機能しないので通りがかりの乗務員にクレームすると、トレイの端がフック状になっていて、トレイを縦にしてフック部をテーブルの端にかけて支えよとのこと。 これは文字で読んでもわかりにくいことだろう。
エコノミー席は8割以上の入りか。 僕の希望の通路側の空席は見当たらず、よもやビジネスクラスにでも替えてくれないかと思いきや、ガン無視・・・ そうこうしているうちに深夜発のため、こちらも寝落ち。
サンパウロからアジスアベバまで12時間近いフライト。 目覚めて、まだ3時間あまりの時間がある。 映画が見れないどころか、読書灯も故障しているので本も読めない。
長時間フライトだが、途中の軽食やドリンクのサービスもなく、乗務員の見回りもない。 ようやく通りがかった乗務員にふたたびクレーム。
非常口の脇の席を提供された。 いろいろ端折るが、3-4歳ぐらいのチャイニーズの少女が機内を走り回り始めた。 それを止める保護者も乗務員もいない。
乗務員が回収しないため、小娘は床面に置かれた食後のトレイ類などをひっくり返して走り回り、残飯があたりに散らばる。 さらに折りたたみの乗務員席から飛び降りるなどして遊んだ後、非常口の取っ手を開けようとし始めた!
僕の隣席のアフロ系の男性が娘を取り押さえた。 その後、この男性はどこかに行ってしまい、味をしめた小娘がまた取っ手を開けにやってきた。
僕はベルトを着用しているため、すぐに立ち上がれずにポルトガル語で「ダメ!」と叫んだ。 なおも非常口を開けようとする娘を、さらに大声で制す。
娘は激しく泣き出し、保護者らしいチャイニーズの女性が僕をにらみつけながら娘を「いったん」連れ去った。 英語で、そんなことをさせてはだめじゃないか、という声が背後から。
客室乗務員はまるで関わらない機内の非常事態のひとコマでした。
飛行中の非常口の取っ手は小娘がいじったぐらいでは開かないように思うが、これはやってみないとわからない。 なにせ電気系統、備品の故障も放置してある機体で、乗務員は非常時に備える意識がないし。
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