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     ニュース・出来事  (最終更新日 : 2010/05/24)
琉舞協会第5回芸能祭 [画像を表示]

琉舞協会第5回芸能祭 (2009/08/04)
第5回芸能祭り.JPG
各流派の師匠総出で表現された舞踊劇「与那国旅情」の一コマ
 ブラジル琉球舞踊協会(城間和枝会長)主催の第5回芸能祭が、09年8月2日正午からサンパウロ市リベルダーデ区の沖縄県人会館で開催。同県人会(与儀昭雄会長)、文化センター(与那嶺真次会長)をはじめとする10団体の後援を得て、3歳から88歳までの踊り手総勢550人が出場した。遠方からはカンポグランデ、アララクアラなどからも参加。観客を合わせて約1000人が一同に会し、約8時間におよぶ舞台は熱気で溢れた。
 開会式では、知花千恵子実行委員長がはじめにあいさつ。昨年のブラジル沖縄県人移民100周年祭典を振り返った上で、今年6月のコロニア芸能祭への参加にも触れ、「ブラジルにおける琉球舞踊の生み親である上原辰江師匠はじめ、故・新崎ツル子先生方の時代から研修に心血注いで琉舞の伝統を培い、継承・発展させてきたからこそ」と今日までの歩みを述べ、先人と会員への感謝の意を表した。
 引き続き、あいさつを行なった城間会長は、沖縄の伝統芸能文化がブラジルの大地に根付き、次世代への継承を願うとともに、「素晴らしい郷土の文化を広く普及発展させることが私ども関係者の使命」と強調。さらに精進していく考えを示した。
 与儀沖縄県人会長代理として、与那嶺副会長の祝辞の後、具志堅シゲ子副実行委員長が、西原篤一沖縄ブラジル協会会長の祝辞を代読した。
 芸能祭は、野村流音楽協会ブラジル支部、野村流古典音楽保存会ブラジル支部、琉球筝曲興陽会ブラジル支部、琉球筝曲保存会ブラジル支部による「開幕合同演奏」を皮切りに、50におよぶ演目が披露。色鮮やかな紅型衣装による「四ツ竹」をはじめ、幼女たちの「谷茶前」「花のカジマヤー」などが観客の拍手を浴び、各流派の琉球舞踊が来場者の目を引き付けた。
 中でも注目されたのは、第2部の終了間際に各道場の師匠が総出で行なった舞踊劇の「与那国旅情」。島に税金を取り立てに来た役人の世話役をする娘を、島の娘たちがそれぞれに作った草履(ぞうり)を浜辺に置き、それを履いた役人によって決めるという物語で、村娘、醜女、役人、猟師、村男などの役割を28人が踊りで表現した。
 聖市ビラ・カロン区在住で親戚たちが舞台に出場していたという宮平時子さん(83、2世)は、「若い人たちの踊りが特に良かったです。こういう人たちがそれぞれの(琉球舞踊の)先生のところで習ってくれるのは嬉しいですね」と笑顔を見せていた。
 宮平さんの長男で聖市ビラ・マリアーナ区に住む宮平ルイスさん(64、3世)も「沖縄の伝統文化を若い人たちに引き継いでもらうことは、とても大切なこと」と満足していた。(サンパウロ新聞 2009年8月4日付け掲載)
 
 

 


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