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     Artigos Antigos  (最終更新日 : 2010/04/22)
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沖縄県人会クリチーバ支部記念式典・祝賀芸能公演 (2010/04/22)
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「若い人たちに沖縄の伝統文化を継続してもらいたい」―。沖縄県人会(与儀昭雄会長)四十四番目の支部となるクリチーバ支部創立記念式典と祝賀芸能公演が、去る六月四日午後二時からパラナ州都の同市内日系クラブ会館で開催され、上江洲安秀ジョルジ支部長(五九、三世)は創立の意義を強調した。この日のためにサンパウロからは慶祝芸能団約百四十人が駆け付け、会場は立ち見客も出るなど「近年でこんなに入ったことはない」(地元関係者)超満員の約六百人が出席。今後の相互交流と発展を祝った。
 県人会本部前評議員会長の山城勇氏の話によると、会員数十人以上であれば支部を創立しても良いとの定款があったことから、一九五〇年代末には支部数は六十を数えたという。クリチーバ支部も七〇年代半ば頃まで活動していたが、一世会員の高齢化により自然消滅し、今回の同支部創立は実に約三十年ぶりとなる。
 二年前まで日系クラブの企画担当理事で副会長を務めていた上江洲支部長は昨年会長に就任した際、「これからは若い人たちを入れて活動していく必要があり、日本や沖縄の伝統文化を継承させたい」と今年二月に支部登録を行い、正式団体として認可されている。
 記念式典には、サンパウロ本部から与儀会長をはじめとする慶祝芸能団約百四十人が大型バス三台で駆け付け、地元クリチーバからは萩生田浩次総領事、上野アントニオ元連邦議員、原ルイ市議、山脇ジョージ日伯文化援護協会会長ら来賓も出席。また昨年十一月に創立五十周年を祝ったロンドリーナ支部からも金城ロベルト市議や会員が姿を見せ、晴れの日の式典を祝った。
 式典では支部創立会員が舞台上で紹介されたあと、県費留学生OBの上地マサルさんが同制度についての報告を行った。来賓紹介のあと、上江洲会長があいさつ。一九四七年に日系クラブ前身であるウベラーバ青年会が創立した経緯を説明した上で、同支部発足が日系クラブの協力により実現できたことに感謝の意を示した。さらに、「『いちゃりばちょーでぃ(会えば皆兄弟)』の気持ちを通じて我々の世代が会の活動を行うのは意義深いこと。県系、日系に限らず、幅広く沖縄の伝統文化を伝えていきたい」と、今後の相互交流とさらなる活動の必要性を強調した。
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 引き続き、祝賀芸能公演が行われ、祝儀舞踊曲としては欠かせないという「かじゃで風節」「ごえん節」「揚作田」「東里節」「赤田花風節」が、野村流音楽協会ブラジル支部(知念直義会長)、野村流古典音楽保存会ブラジル支部(嘉数秀治会長)、筝曲興陽会ブラジル支部(宮城みよ会長)、筝曲保存会ブラジル支部(宮里良子会長)メンバーにより演奏。また、琉球舞踊協会(城間和枝会長)メンバーによる舞踊やクリチーバ支部員のカラオケ、昨年の県費留学で一年間沖縄県立芸術大学で琉球舞踊を学んだという斎藤悟さん(一九、三世)の「取納奉行」なども披露された。
 躍動感溢れる琉球国祭り太鼓の演奏のあと、フィナーレは沖縄独特の「カチャーシ」を会場が一体となって踊り、公演は興奮冷めやらない間に「お開き」となった。


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